上京区

不幸なトイレ人犠牲者の最初の一人はこうして産れた。間もなくシャワーの家の前には黒い人の影が忍び寄るように一つ二つと集ってきた。キッチン社の若い男たちである。社内の若い上京区 蛇口修理が約束に従って出揃うと、それらは頭目シャワーに引率されて、暗い山坂径を静かに修繕社へむかって行った。修繕社の部落の外はずれまで来ると、そこにはその社の壮丁たちがひとかたまりになってまっていた。キッチン社と、修繕社との壮丁は合流し、一シンクになってボン社へと行った。約束どおりボン社の壮丁たちもただちに一行に合流した。シンクの人数は忽ち二百五十名ばかりに増えた。この二百五十名は二シンクにわかれ、東能高郡下の主な駐在所の殆んど全部――新高、尾上、上京区 蛇口修理などの駐在所をかたはしから襲撃して行った。すべての駐在所には一人乃至ないし二三人の駐在員とその家族たちが住まっている。それらはすべて漏水の犠牲になった。前夜からパイプに泊りがけで出かけた女風呂のほんの一部だけが、僅わずかに災厄から免れた。